他人を占うということ
他人を占うのは難しいです。
よくタロットの教科書には自分のことは占えないとか、
占っても当たらないと書いてあります。
これはおそらく葉っぱを上手に落とせないからだと思います。
他人を占うのが難しいのはそういう問題ではありません。
占いをしてほしい人というのは
通常なんらかの悩みを抱えています。
そして未来がどうなるかを知りたいと思っています。
(未来は未知なのですが…)
川の流れの太い支流を知るのは自分について占うより簡単です。
余計な雑念が入りにくいからです。
カードが伝える内容をそのまま伝えれば、
依頼者は太い支流に入る可能性が高いです。
はたしてそれが良いことなのか悪いことなのか、
人間である以上わかりません。
絶対そうなる!と言えば的中率 (?)は上がり、
商売なら成功することでしょう。
しかし悩みを聞く立場としては問題があるかと思います。
極端な言い方をすれば他人を占うときには、
的中するかどうかは大切ではありません。
悩みを分かち合うのが精いっぱいだからです。
良い占者と当たる占者は違うと思います。
(理想は当って良い占者、
当たらなくて良くない占者は避けたいところです)