赤い薬と青い薬
1999年に公開された『THE MATRIX』(邦題:マトリックス)*1という
SF映画をご存じでしょうか?
公開当時ちょうどレンタルビデオがVHSからDVDへの過渡期で、
中にはDVDを購入された方もおられると思います。
コンピューター技師であるアンダーソンは
裏の顔は凄腕のクラッカー*2、
ネオであり、ひょんなことからこの世界が仮想世界で
実際はコンピューターに支配された世界であることを知ります。
この映画で印象的なシーンのひとつに、
仮想世界から目覚める赤い薬を飲むか、
いままでの平穏な世界に戻る青い薬を飲むか
選択を迫られるシーンがあります。
私たちの世界の見える世界と見えない世界・・・。
赤い薬をうっかり飲んでしまった(笑)
ジッドゥ・クリシュナムルティ*3さんが
本日のゲスト(犠牲者?)であります。
(ちなみに知り合ったのはいつものWikipediaです)
はい、脚注のリンク先をご覧ください。
すっごいイケメンですね!
実にうらやましい・・・。
彼の考えたことは
あるがままの全体的知覚
その状態を意図的な努力や訓練、
または宗教団体や何かの組織に属することによっては
引き起こすことはできない
Wikipediaより引用
・・・あの〜、ぜんぜん意味、わかりません。(笑)
(原語からの訳の問題かもしれませんが・・・)
なんで意味不明になってしまったのでしょうか?
私は表現しようとしていることが立体なのに
強引に平面で表そうとしているようなものだからだと思います。
(つまりクリシュナムルティさんのいいたいことは本来言葉にできない)
赤い薬を飲んでしまった人は
- 伝えるのをあきらめて普通に生活
- 無理矢理言葉や芸術によって伝える
- 頭がおかしくなる
3.の表現はとても悪いですが、
カール・グスタフ・ユング*4さんやスタニスラフ・グロフ*5さんは
こころを病んだ人の幻覚や妄想に特徴があることに着目していました。
(これらは学問ではあっても科学の領域に含めるべきではないと私は考えています)
精神科の治療のひとつは青い薬を処方することだと思います。
(こんなこというと精神科医の方は激怒しますね(汗))
クリシュナムルティさんは2.を選ばれました。
無謀ですね。でも嫌いじゃないぜ!そういうの。(笑)