気功はじめました

バランスが大事とかいいながら、
また見えない世界かよ!?とのつっこみは大歓迎です(笑)


気功教室に通い始めました。
一月一回で一回1000円です。
安くて月一度でいいのがすばらしい。


"気"というものに関しては前から感じています。
(妄想だろ?といわれると証明できません)
今回は"気"を感じるようになったキッカケを書こうと思います。


ぶっ飛んだ話(しかも長い)なので、そういうのキライという方は
続きを決して読まないようにお願いいたします(笑)


助手のワトソン君との対話形式にしたいと思います。
どこまで本当かフィクションかはご想像におまかせいたします・・・。

「ワトソン君、私は気を感じるようになってしまったよ・・・」


ワトソン(以下W)「はァ?大丈夫ですか?医者に行かれた方が?」


「医者はもういいよ。もう充分だ」


W「はぁ。いつからそんな症状が出たんですか?」


「お花を生けてからだ」


W「お花ってあの華道ですか?」


「私は華道にはまったくの無知だ。知っているのは水切りだけ。だいたい花は野に咲く花が一番美しい。それを切ったり貼ったりするのはお花がかわいそうじゃないか」


W「華道と"気"になんの関係があるんですか?」


「そう先を急ぐものではないよ。これから順を追って説明するさ」


W「そうですか」


「事の始まりは大切な知り合いの華道の先生に2種類の花をもらったことだった。可憐な花と咲き誇る花をね」


W「へぇ。それを生けたんですね」


「そうすればよかった。もらった花を適当に切って飾る。それでよかったんだ。ところが私はこれでは足りないと考えた。可憐な花には痩せた花が、咲き誇る花には枯れた松が必要だと考えて拾いに行った」


W「せっかくきれいな花の中にそんな汚いものいれるなんてもったいないですね」


「私はそのとき調和させたいと考えていたんだ。丁度春に対して秋があるように、夏に対して冬があるように」


W「小難しくて、こだわりすぎですね」


「その通りさ。しかもやめとけばいいのに天高く伸びるススキを一本差してしまった。生・老・病・死に極楽を加えてしまった」


W「別にいいじゃないですか」


「そう別にいいのさ。だがその時はそうは思わなかった。極楽を作ってしまったからには地獄が必要。でないと調和しないからね」


W「地獄!?そんな縁起でもない!」


「幸いお花の美しさを最大限引き出すために用意したのは無色透明のガラスの花瓶だった。そこにお花を沈めようとしたが、どうにも沈まない。そこで考えたのが石だ」


W「今度は石ですか・・・」


「私は地獄の石を求めた。それも最高の地獄の石を・・・。墓石屋にいってイメージする石を伝えると球形の真っ赤な御影石があるという。ただし、それは60kmも離れた場所に。水切りしているとはいえお花の美しい時間は短い。私は石を求めて車を飛ばした」


W「もう狂ってますね」


「そのとおり。だが狂ってはいたが、私はただお華の先生が花をくださった気持ちに精一杯答えたい、切られてしまった花をせめて最大限美しくしたい、それだけだった。」


W「うーん」


「真っ赤な御影石を見て私は落胆した。素晴らしい石だったがそれはあまりに大きかったのだ。これは使えない。そこで石屋の店主に暗くじめじめした陰気な場所はないかと聞いた。そこで石を拾おうと思ったんだ。店主は気持ち悪そうな顔をしながら近くにあるという沼の地図を書いてくれた。まったくこまった人だったに違いない。」


W「そりゃそうですよ。下手すりゃ通報されます」


「ハハハ。運良くそれはなかった。地図を頼りに歩いていると、暗い感じのする神社を見つけた。私は地図の目的地ではなくここで石を拾おうと決めた。」


W「こだわるわりに適当ですね」


「夕暮れのあまり管理されていない神社。私は心細かった。そこに3人の子供が遊んでいた。私は声をかけ一緒に地獄の石を探そうといった」


W「不審者じゃないですか」


「まったくだ。子供達ははじめ当然不審に思ったが、面白がって一緒に探すことになった。神社仏閣は社そのものより裏にある山などが力をもっていることが多い。そこで裏の丘に登ることにした。子供達によればその先には魔女の家があるという」


W「うげ。いきたくないですね」


「夕暮れ時、魔女の家に向かっていると子供達がこれ以上は行きたくないといって逃げ出した。子供なんとか歳までは仏の子というじゃないか。まずいと思って私も逃げた。逃げる途中子供の一人にこれがいいと思うよと渡された石。それは見事な地獄の石だった」


W「案外びびりですね」


「帰りに子供達と神社でお礼をしたあと、地元の神社で石を洗い清めた。そして花瓶に沈めてお花は完成した。タイトルは『らせん』。ぐるぐる同じところを回っているようで少しずつ上に上がる、そのイメージだ」


W「自己満足ここに極まれりですねぇ」


「私はあれは駄作だったと思うよ。」


W「ん?なんでですか?」


「調和させすぎたのさ。調和させすぎると人間らしくない。まるでロボットが生けた花だよ。たぶん調和させてほんの少し崩す。それが人間らしいお花の飾り方じゃないかな」


W「よく意味がわかりませんが」


「たとえばドラえもんがネズミを苦手としなかったり、ルパン三世の五右衛門の斬鉄剣がコンニャクをきれたり、ブラックジャックピノコがいなかったら君は彼らに魅力を感じるかね?」


W「いわれてみれば。ところで"気"の話はどうなったんですか?」


「それはお花が完成した後に起きたことで禁則事項だ」


W「え〜〜〜。散々引っ張って落ちなしですか」


「どうでもいいことだ。そんなことよりお茶にしよう」


W「それもそうですね」