言葉であらわせないもの
世界には言葉であらわすことができない、
あるいはできたとして難しいものがあります。
言葉であらわせないものを表現するのに
有効なもののひとつは芸術でしょう。
芸術という視点でタロットを眺めると、
そこには美しい絵が描かれています。
そしてその絵からはなんらかの想念が思い浮かびます。
たとえば塔や死神のカードはなんとなくこわい感じがします。
愚者の自由奔放さ、皇帝の威厳、法王の荘厳さなどなどです。
このなんとなく感じるものをタロットでは象徴といいます。
カードの色づかいや様々な装飾などによりわざわざ演出しているのです。
タロットとはこの象徴により
言葉にできないものを表現する一種の翻訳機です。
したがって、ふつう占いで使うようにカードをめくって
それを言葉に翻訳するという作業を逆に行うこともできます。
つまり現在の状況をカードにあてはめて分析するのです。
今、自分の置かれている状態がわからない。
それは周りが見えていないからです。
タロット的思考はこのようなとき有効です。
そして、どうしても状況が見えないときだけ
カードを展開すればよいのです。
はじめたばかりの頃は
あたるのがたのしくてやたらとカードを展開してしまいますけどね(笑)