ふつうの牛乳

今朝のこと、どうやらうちの牛乳がきれたらしく
母と妹が牛乳を買いに行くとか行かないとか
話しておりました。


私はちょうどたばこがきれていたので、
「たばこと一緒に買ってくるよ」
と提案しました。


母は
「ふつうの牛乳を買ってきて」
といいました。


私は
「ふつうの牛乳って何?」
と確認しました。


母はキレて
「ふつうといったらふつうよ!」
といいました。さらに
「何でふつうにこだわるのよ!?」
と。


ここで私は困ってしまいます。


安い牛乳。これはわかる。
低脂肪乳。これもわかる。
成分無調整の牛乳。これもわかる。
特濃の牛乳。これもわかる。
適当に選んで。これもわかる。


でも、ふつうの牛乳???
母にとってふつうの牛乳は私にはわかりません。


別に屁理屈ではなくて上に上げた例を
全部店員さんに聞いたと想定してください。


たとえば
「安い牛乳ください」
なら安いのを出してくれるでしょう。
「どれでもいいので牛乳ください」
でも選んでくれるでしょう。


しかし
「ふつうの牛乳ください」
で通じるでしょうか?
店員は適当に成分無調整の牛乳を渡すしかないと思います。


私もそうしました。
できるだけ安くて成分が無調整の牛乳。


これを母に渡すと
「この牛乳いつものより甘い」
といいました。これが読めてたから確認したんです(笑)
甘くない牛乳といわれれば、
脂肪分の少ない牛乳を選ぶくらいの頭は私にもあります。


普段の暮らしの中でふつうと思っていること。
それは自分にとってふつうであって他人にはそうでないことも多いです。
私のブログのサイドバーにある募金サイトの先を見てください。


あなたが健康がふつうだと思っていても
難病で苦しむ子供、骨髄移植を待つ患者さんがいます。
あなたが学校にいくのがふつうだと思っていても
教育をうける機会が得られない子供がいます。
あなたが三食たべるのがふつうだと思っていても
三食どころか清潔な飲み水さえ得られない人もいます。


決して募金しろといっているわけではありません。
ほんの少しだけ想像力を働かせて、
自分から見た世界がすべてではないことに気づいてください。


ああ、しかしこんな息子を持った母は大変です。
本当にごめんなさい。